ありのままがあるところ / 福森伸(晶文社) 『目的を持つ、持たないということについてもう少し考えてみる。一般的には、目的を持ってそれを達成するために努力することが良いとされている。たとえば、自転車で坂道を漕いで厳しい峠道を超えるとする。体力と精神力を鍛える美学がそこにある。大切な
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ことは、目的を持つことなのだ。 一方で、平坦な海沿いの気持ちいい風の吹く道路をスイスイと走るサイクリング。どこに行くのかわからずに目的地もなく、ただ無理なく走る。雨が降れば軒下で雨宿りする。その先には目的がないからがんばることはない。上り坂になったらゆっくり押していけば良い。