ふぉれびる @fore_vill

#同人読書録 『銀河蝶の舞う頃には』小林蒼さん 硬派なSF短編集。宇宙を主体とした、人間・異星人・機械知性、様々な意識の様々なスケールの物語。 傑作選と銘打たれているだけあって、どれも良かった。難を言えば、字が小さいこと……。（多分7pt) 次回作にも、是非、巡り会いたい。

#同人読書録 『ふしぎなはなし、みつけました。』 37名参加の不思議な話アンソロジー。掌編小説主体の、短歌、俳句、詩、何でもありのアンソロジー。SF、ファンタジー、メルヘン、軽いもの、がっつしなもの。とりどりでがっつり楽しめる一冊だった。

#共同親権親権を廃案に

#同人読書録 『赤ちゃんの本つくった！』轂冴凪さん、とやさん、領家るるさん 乳幼児をもつ3人のエッセイ＋小説本。子の無い身としては、エッセイは「そういうことがある！」知見の塊。小説は「解像度がめちゃあがってる」という感想。どれも優しく『この時しか書けない』を味わわせていただいた。良本

#同人読書録 『着物書き物御手の物』文芸コンピレーション input selector issue:mid2023 小説、エッセイ、短歌、俳句。着物好き、且つ書くことに慣れたメンバーによる着物愛の一冊。 着物好きを共有するにも良いし、コラムを頼りに初めて見るのも良さそう。表紙の伊達襟や帯のようなデザインも良い。

#同人読書録 『おかしなはなし、あつめました。』 28人のお菓子／可笑しのアンソロジー。 ちょっと不思議なお菓子の話がたっぷり29編。可愛いライトなお話が多かった印象。知ってるお菓子、知らないお菓子。不思議なお菓子。お腹いっぱい。 表紙、挿絵のイラストも可愛い！

#同人読書録 『モノ・シャカ No.3』モノ・シャカ 6人、6作の同人誌。どういう、と言う説明が付けづらい。ライトではなく、現代・文学に近いか。詩歌・小説・エッセイなどなど。 No.3のテーマは『旅』　いろいろな旅が誠実に100頁超の中に込められていると感じた。

#同人読書録 『盤上遊戯歴史小説集』添田健一さん 囲碁、六博、象棋、チェス。歴史小説短編集。 遊戯にも歴史があり、伝達があり、関わる人々がいる。 特別なものであることもあれば、暇つぶしでしかないものも。遊戯に視点を置いた歴史小説というコンセプトも興味深い。楽しめた。

#同人読書録 『蒼玉と籠中の華　―東方賓館逗留記―』西乃まりもさん 世間知らずが花街で宿を求めた。プロの妓女として感情を客に寄せること無く生きるルゥと“訳あり客"。”客”が主人公の本編があるようであるが、ルゥの物語として独立して読める作品。妓女として人として。ルゥは生きる。楽しめた。

#同人読書録 『応答アリ』一志さん 環境破壊により人が生きることが難しくなった地球と、人工星に住む人、そして、マネキンと呼ばれるロボット達。共通世界観での短編集。 淡いつながりが美しく、読む毎に（時期が進む毎に）深く世界に分け入っていく感覚があった。出会って良かったと思えた作品。

#同人読書録 『新刊落としました　神聖自炊帝国 編』 ”新刊を落とす”と言うことについてあらゆる方面からの考察を書き記した新書お馬鹿パロディ。（褒め言葉） これ以上言うことは無い。新刊を落とした経験のある人、無い人、双方読むべし。

#同人読書録 『ROMAN(1)』能登鹿重さん ファンタジー・SF（すこしふしぎ）作品短編集。 童話的な雰囲気を持つ文体で綴られた作品が4本。派手さは無いが、不可思議な雰囲気を味わえる。 手製本(Kinkos印刷)であるにもかかわらず箔表紙であり、デザインも凝っている。丁寧な製本も素晴らしい。

#同人読書録 『もの思う彼らは今日も』葉山かのこさん 短編集。タイプの全く違う作品を集めた一冊。 濃厚さを思わせるキスのシチュエーション。描かれ続ける『稽古前』の一時。ほの恐く、けれどもありそうな子供の頃の友達。どの作品もカメラの当て方が面白い。挑戦的で、楽しめる一冊だった。

#同人読書録 『tuki-yo 月夜』雨下雫さん インクの色から生まれた物語の第一作。深い青の物語。 【ペーパームーン】をキーワードに壮年の時計屋店主と故郷を捨てた女性の昔語り。 少し切なくノスタルジックな美しい二面のお話。月夜の濃青、金魚の赤と白、月の白金。色と合わせてじっくり浸れる作品。

#同人読書録 『島崎伊守は漫画が描けない　第一話　島崎伊守は編集がいない』清水義鷹さん 漫画を描けない漫画家とアシスタントの日常ライトミステリ。 電話の主に関して賭けをする伊守と語り手の伊野尾。 軽妙に進む話と謎。謎解きの結果は、どう判断するんだコレｗ　一番の謎は多分伊守の仕事ぶり。

#同人読書録 『悪役女帝に転生したけど、死にたくないので全力で破滅フラグを回避します！』たつみ暁さん 流行の転生ものだが、アップテンポなコメディ。ご都合設定、脳内CV、悪役、ラッキー、何でもござれで駆け抜けた一冊。最後はそうきたかの大団円（？）　笑えた。

#同人読書録 『恍惚』『drinking dogs』林やはさん その他フリーペーパーも。詩と川柳。 ひとの生で本質で逃げられない部分を美しい言葉でえぐるように描く、という印象を受けた。 詩歌は読み慣れないジャンルではあるが、味わったことの無い余韻、読後感がある。

#同人読書録 『車で福島行ってきた！』まつのこさん ゆるい母娘の福島旅行記。 カラー写真入りの手製本本。 福島は行こうと思えば近い部類だろうが、観光としては言ったことが無かった。揚がる食べ物が美味しそうである。

#同人読書録 『夏目漱石の文章をコマ割りして読んでみる本　夏目漱石　イズムの功過』香日ゆらさん 漫画は余り扱わないが、これは扱いたくなる。 タイトル通りの1600字程度の文章をコマ割りしたもの。要所要所の突っ込み的注釈も有、抵抗なく読める。面白い試み。そして、ファンにはたまらない手製本。

#同人読書録 『へへへ』へにゃらぽっちぽーさん 言葉遊びの絵本のような作品集。 へにゃらぽっちぽー兄さんとへにゃぽちゃんの日常話。 リズムの良い言葉遊びが心地よい。不思議な作品。SF的とも、ファンタジー的とも。 既刊（シリーズ）は4～5冊あるだろうか。興味深い本。