想像のはるか上をいく、おそろしい本だった。母から医学部に行くことを強いられた娘が、9浪の果てに母を殺した実際の事件を追ったルポルタージュ。筆者は27歳の齋藤彩さん。獄中の娘と手紙のやり取りを重ねて事件の奥行きを描くんだけど、いびつな母娘関係が壮絶。例えば医学部合格への偏差値が68で、
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模試の結果「合格には偏差値が10足りない」となると、母が鉄パイプで「偏差値が足りないから、10発」と娘を殴る。娘が男子とデートをすれば、娘になりすまして母が男子生徒にメールを送って別れさせる。それが30歳近くまで続いた果ての、殺人…。救いはないが、家族とは何かを考えざるを得ない一冊。
@hanjouteiooba 私の母は出生にコンプレックスがあり、それを打破したかったのか常に上昇志向な人でした。娘も皆に自慢できる様な特別な存在であってほしいと思っていたのでしょう。それに振り回され続けた娘(私)は、20代後半で家出しそのまま今に至ります。私は失われた自分を取り戻そうと今も試行錯誤しています。
@hanjouteiooba 母は昔私に対して歪な感情を持っていたと思うけれど、孫ができ、経営者となり、たくさんの人と繋がることで、自分の人生を生き生きと歩んでいます。その過程には別れがあり、共依存とはならない環境があった気がします。1人で立って生きる。
@hanjouteiooba 医学部受験は外科医を減らさないために、男子生徒優先、現役生優先て話ありましたよね。成績足りてても、女性で浪人年数が増えてくれば、絶対合格できないんじゃないかな。お母さんそういう知識なかったのかなあ。せめて目標が弁護士だったら、司法試験の方がなんとかなりそう